2年ごとの更新で引っ越す人と更新する人の割合は?迷ったときの判断基準とチェックポイント

賃貸あれこれ

賃貸契約の2年更新が近づくと、このまま更新すべきか、それとも引っ越したほうが良いのか、多くの方が悩みます。
実際に、2年ごとの更新タイミングで引っ越す人と更新する人の割合はどれくらいなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、自分の周りの事例だけでは全体像がわからず、本当に今の判断が得なのか、不安を抱えたまま更新日を迎えてしまうこともあります。
そこで本記事では、公的な統計や住み替えの傾向を踏まえながら、2年更新時の判断材料を整理し、どんな人が引っ越しを選び、どんな人が更新を選ぶのかをわかりやすく解説します。
費用面だけでなく、これからのライフプランも見据えた考え方を紹介しますので、更新か引っ越しかで迷っている方は、ぜひ読み進めて判断の参考にしてください。


2年ごとの更新で引っ越す人と更新する人の割合は?

賃貸住宅の「2年ごとの更新」で引っ越す人と更新する人の割合は、公的統計では期間や地域を区切った単純な割合としては示されていないのが実情です。
しかし、総務省の「住宅・土地統計調査」や日本統計年鑑では、世帯が同じ住宅にどのくらい住み続けているかという居住期間や、一定期間内に住み替えを行った世帯の移動率が公表されています。
また、国土交通省の「住宅市場動向調査」や「住生活総合調査」からは、賃貸世帯の平均居住年数が全体として短めで、持ち家に比べて入れ替わりが多い傾向が読み取れます。
これらを踏まえると、賃貸では数年単位での住み替えが一定程度発生している一方、更新を重ねて長く住む世帯も少なくないといえます。

総務省統計局の「住宅・土地統計調査」では、調査時点までの入居時期から、現住居の居住期間が集計されています。
公表表をみると、賃貸住宅では入居から5年未満の世帯の割合が持ち家に比べて高く、短期から中期のスパンで住み替えが生じていることが分かります。
一方で、10年以上同じ賃貸住宅に居住している世帯も一定割合存在し、更新を繰り返して定住するケースも少なくありません。
つまり、賃貸全体としては移動頻度が高いものの、すべての世帯が2年ごとに必ず引っ越しているわけではなく、更新を選ぶ世帯との二極化が進んでいると考えられます。

厚生労働省の「人口移動調査」や、総務省統計局の住居移動に関する統計では、一定期間内に転居した世帯や人の割合が示されています。
それらによると、毎年ある程度の割合で転居が行われており、その理由には就職や転職、結婚、子育て期への移行など、ライフイベントに伴う住み替えが多く含まれています。
こうした動きは賃貸住宅で特に表れやすく、2年ごとの更新時期は、もともと転居を考えていた人にとって行動を起こしやすいきっかけになりやすいといえます。
一方で、生活環境に満足している人や、高齢で移動の負担が大きい人は、更新を選ぶ傾向が強くなります。

指標 賃貸住宅の傾向 持ち家の傾向
平均居住年数 比較的短期の入れ替わり 長期の定住が中心
住み替え頻度 数年ごとの移動が多い 大きな転機時の移動が中心
2年更新時の行動 更新と転居が混在する状況 更新制度に左右されにくい


賃貸2年更新時に引っ越しを選ぶ主な理由と判断基準

賃貸住宅の契約更新を迎えると、多くの人が更新料や家賃を見直すきっかけになります。
更新料は家賃の0.5〜1か月分程度とされることが多く、仲介会社を通して契約している場合は更新手数料がかかることもあります。
さらに火災保険料の更新や賃料改定の提案が重なると、実質的な負担額は数万円から10万円前後になることもあります。
こうした合計額と、引っ越し費用や新居の家賃水準を比較しながら、更新か住み替えかを判断する人が多いです。

引っ越しを選ぶ理由としては、家賃に対する割高感が大きな要因になります。
同程度の広さや築年数の物件で、より安い家賃の住まいが見つかると、更新料を払うより移転した方が長期的に得になる場合があります。
一方で、引っ越しには敷金や礼金、引っ越し業者への支払い、家具家電の買い替えなど、多様な初期費用が発生します。
そのため、少なくとも2年から4年程度住み続けることを想定し、家賃差額と初期費用の回収見込みを試算して判断することが大切です。

また、生活環境の変化も、2年更新時に住み替えを考える大きなきっかけになります。
国土交通省の住宅市場動向調査では、賃貸住宅の入居理由として「通勤・通学に便利な場所」「家族構成の変化に合う広さ」などが上位に挙がっています。
就職や転職により通勤時間が長くなった場合や、結婚や出産で手狭になった場合、反対に独立や離別で広さを持て余している場合などは、更新のタイミングで間取りや立地を見直す人が増えます。
今後の働き方や家族計画を踏まえ、2年先、5年先を見据えた住まい方を考えることが重要です。

住環境への不満や建物の老朽化も、退去を決断する大きな要因です。
騒音やゴミ出しマナーの悪さなど、近隣トラブルが継続している場合、管理会社への相談で改善しないと感じると、更新を機に環境を変えたいと考える人が多くなります。
また、水まわり設備の故障が増えたり、共用部の劣化が目立ってきたりすると、将来的な修繕への不安から、より新しい建物へ移る判断につながります。
安全性や快適性に関わる不満が積み重なっているときは、更新料を支払う前に、他の選択肢を比較検討すると安心です。

判断項目 更新を選ぶ目安 引っ越しを選ぶ目安
家賃と更新費用 家賃水準が近隣並み 近隣より家賃が割高
生活環境の変化 通勤時間や間取り許容 通勤負担増や手狭・持て余し
建物・住環境 大きな不満や不安がない 騒音・老朽化など強い不満


賃貸2年更新を選ぶ人の特徴とメリット・デメリット

まず、賃貸住宅で長く住み続ける世帯には、一定の傾向が見られます。
国土交通省の住生活総合調査では、民間賃貸住宅の世帯のうち、居住年数が5年以上となる世帯が少なくないことが示されており、特に高齢世帯では持ち家だけでなく賃貸でも長期居住が目立ちます。
また、共働きで通勤利便性を重視する世帯や、子育て期で生活圏を変えたくない世帯などは、環境の安定を優先して更新を選びやすい傾向があります。
このように、家族構成や年齢だけでなく、通勤・通学や介護などの事情が、更新か引っ越しかの判断に大きく影響しているのが実情です。

次に、更新を選ぶことで得られる安心感や費用面の安定について整理します。
厚生労働省の人口移動調査では、住居移動の理由として「通勤・通学」「結婚」「離婚」などのライフイベントが多く挙がる一方、「特に理由がない住み替え」は比較的少ないとされています。
つまり、多くの世帯にとっては、今の住まいに大きな不満がなければ、更新料や更新手数料を支払い、同じ場所に住み続ける方が心理的にも経済的にも負担が読みやすいということです。
引っ越しでは、敷金や礼金、仲介手数料、引越し料金、家具の買い替えなど多くの初期費用がかかるため、短期的な支出を抑えたい場合には、更新を選ぶことが合理的な選択肢になりやすいといえます。

一方で、更新を重ねることには注意すべき点もあります。
国土交通省の住宅市場動向調査や住生活総合調査では、住み替えのきっかけとして「住宅の設備・広さへの不満」や「家賃負担の過大感」が多く挙がっており、長く同じ住宅に住み続けるほど設備の老朽化や生活の変化とのミスマッチが生じやすいことがうかがえます。
また、周辺の賃料水準が下がっていても、契約を見直さずに更新を続けることで、相場と比べて割高な家賃を支払い続けてしまう可能性もあります。
そのため、更新を選ぶ場合でも、居住年数が長くなってきた段階では、設備の状態や家賃水準を客観的に確認し、必要に応じて条件交渉や住み替えの検討を行うことが大切です。

更新を選びやすい世帯 更新の主なメリット 更新時の主な注意点
高齢単身・高齢夫婦世帯 住み慣れた環境での生活継続 建物老朽化や設備不具合の確認
子育て中のファミリー世帯 通学環境や地域コミュニティ維持 成長に伴う手狭さや間取り不適合
通勤利便性重視の共働き世帯 通勤時間や生活動線の変化回避 家賃相場との乖離や更新条件の確認


2年ごとの更新で損をしないためのチェックポイント

まず意識したいのは、「更新する場合」と「引っ越す場合」の総コストを同じ条件で比べることです。
更新を選ぶときには、更新料や更新事務手数料、家賃の増減に加えて、今後の入居期間中に支払う家賃総額を見通すことが大切です。
一方で引っ越しを選ぶ場合は、新居の敷金・礼金・仲介手数料・引っ越し代・新しい家具家電の購入費など、多くの初期費用が発生します。
このように、目先の数万円だけでなく、少なくとも今後2〜4年ほどの支出を並べて比較すると、より納得感のある判断につながります。

次に、更新前には必ず契約書と重要事項説明書を見直して、条件の変更がないかを確認することが重要です。
特に、更新料の金額や、家賃の値上げ予定、更新後の契約期間、原状回復の負担範囲などは、退去時の支出にも直結します。
また、解約予告期間や違約金に関する条項も、更新後すぐに転勤や転職の可能性がある人にとっては、チェックしておきたい点です。
これらを事前に把握しておくことで、「更新した直後に引っ越しが必要になり、二重に費用がかかってしまった」という事態を防ぎやすくなります。

さらに、今後5〜10年のライフプランを踏まえて、住み替えのタイミングを考えることも欠かせません。
例えば、結婚・出産・子どもの進学・親の介護・定年など、大きな変化の時期がある程度見えている場合、その前後でどのような住まいが必要になるかを整理しておくと良いです。
近い将来に広い間取りが必要になりそうであれば、次の更新でいったん短く住み替え、次のライフイベントに合わせて本格的に住まいを検討するという考え方もあります。
このように、単に「今の家賃が高いか安いか」だけでなく、中長期の暮らし方全体を見渡すことで、更新か引っ越しかの判断がより明確になります。

比較の視点 更新時の確認内容 将来計画との関係
総コスト 更新料と初期費用の合計 2〜4年の支出見通し
契約条件 家賃改定と原状回復負担 近い退去リスクの有無
ライフプラン 家族構成と働き方の変化 5〜10年の住まい方像

まとめ

賃貸の2年更新で「更新か引っ越しか」で迷うのは、とても自然なことです。
統計を見ると、年代や家族構成、地域によって住み替え頻度は大きく変わりますが、最終的には「総コスト」と「暮らしやすさ」のバランスが重要です。
家賃や更新料だけでなく、引っ越し費用や今後の5~10年のライフプランまで含めて整理すると、後悔の少ない選択がしやすくなります。
当社では、お持ちの契約書の確認から総コストの試算、今後の暮らし方のご相談まで無料でサポートしています。
「自分の場合はどう考えればいいのか」を知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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